時間表目次


年号
カートゥーン関連
備考
●レコードの発明(エジソン)。
●パリ万博。エッフェル塔。ジャワ館に音楽家が集まる。
●サティ「ジムノペディ」。
●エジソン、キネトスコープとエジソン式蓄音機を連動させたキネトフォンの実験。
●リュミエール、パリのグランカフェで映画を上映、ピアノ伴奏付きだった。
●リュミエール映画、ロンドンで劇場公開、オーケストラ伴奏付きだった。
●エジソン、パリ万博でヴァイタフォン(サウンド・オン・ディスクシステム)を公開。
C. Stalling、テント内で上映された「大列車強盗」に感動する。
●オスカー・メスター(独)ビフォン・トンビルトを発明、円盤レコードを浸かった数分の短編映画を500本以上作ったらしい(フィルム・ミュージック/岡俊雄)。時間からしてMTVの前身、うーん、聞いてみたい。
●ドビュッシー「海」。
●Blackton 「愉快な百面相」黒板アニメーション、むろんサイレント。
●リー・デフォレスト, 真空管(三極管)を発明。アンプの誕生。
●サンサーンス「ギーズ公の暗殺」。
●エジソン映画社が「音楽のための手引き」発行。
●C. Stalling, 地元カンサスの映画館でピアノの伴奏を始める。
●エジソン、改良型キネトフォン、管型のフォノグラフをベルトを使って撮影機や映写機と連動、アンプがなかったため音量不足、興行的には失敗。 ●ストラヴィンスキー「春の祭典」。
●W. McCay「恐竜ガーティー」サイレント。
●フライシャー、ロトスコープを発明。
●ベルク「3つのオーケストラ曲」
●Out of the inkwell (Fleischers) Kokoが初めて登場。
●グリフィス「イントレランス」80年後期、大友直人指揮の音楽付きで(まさに鳴り物入りで)日本で再上映された。最後にフォスターのオーケストラの演奏とともに提供会社の会長が出てきて挨拶したのにはなんじゃろかと思った。
●ラヴェル「クープランの墓」。
●真空管の発明者リー・デフォレスト, 独自のシステム「talking picture」で音付きのフィルムを作り始める。 ●WE(Western Electric; AT&Tの子会社)、デフォレストのライセンスを元に、PA装置を公開。 ●伴奏楽譜集「キノビブリオテック」ベルリンで出版 ●ガーシュイン「スワニー」
●ハンス・リヒター「リズム21」長方形で構成された光の音楽。フィッシンガー的世界の予兆。
●エッゲリング「対角線交響曲」バウハウス風ネオンサインのような映画。
●GE(General Electric)のチャールズ・ホキシー、光学式録音システムで大統領演説を撮影。 ●ウィーネ「カリガリ博士」ブロードウェイでは劇場指揮者の判断で「牧神の午後」や「ティル・オイレンシュピーゲル」が演奏されたらしい。 ●オーマンディ、ハンガリーからブロードウェイへ、キャピトル劇場でコンサートマスターに。この頃、映画の幕間にオーケストラの演奏があるのが通例で、キャピトルの演奏はラジオの定時番組でもあった(まさに「幕間」音楽!)。(フィルム・ミュージック/岡俊雄)
●ディズニー、「ブレーメンの音楽隊」などの「Laugh-O-Gram」シリーズを始める。
●「鉄路の白薔薇」オネゲル、パシフィック231の元。
●ヴァレーズ「Hyperprism」初演。
●Fleischers, 初の音付きフィルム「Oh, Mabel」を作成、これはKo-Koの「Song Cartunes」シリーズの第一弾。観客は大合唱だったという (p 32, The Fleischer story)。
●このシリーズであのバウンシング・ボールが初めて使われた。はじめ、ボールはアニメーションで描かれていたが、後に実写されるようになった。古い洗濯機のドラムに歌詞を書いた紙を巻きつけ、ピンポン球を先につけた黒い棒を動かした。撮影と同時に歌が録音されたので小さな失敗も許されなかった。 (p 33-34, The Fleischer story)。
●W. McCay以来、アニメーションにはシーンの長さを測る指標がなかった。Song Cartunesは時間を測る方法としても画期的な発明だった。
●ディズニー、「Alice Comedy」シリーズを始める。
●「幕間」サティ、バレエの幕間に上映。 ●バラージュ「視覚的人間」
●エイゼンシュタイン「戦艦ポチョムキン」音楽エドマンド・マイゼル。 ●レコードが電気録音に。 ●RCA、GEのフォトフォンを導入、デモンストレーションを行う。
●Fleischers,DeForestと組んで、音付きのアニメーション「My Old Kentucky Home」を作る。
O. Fischinger、ハンガリーの作曲家A. Laszloの演奏に合わせて3つのスライドプロジェクタと2台の映写機をオーバーラップさせた映像を実演する。後に「R-1, A FORM-PLAY」となる。
●サリヴァン「サーカスのクレイジーキャット」音楽ヒンデミット。まだ聞いたことがない。
●Inkwell Imps (Fleischers)シリーズ始まる。
●FOX、リンドバーグの大西洋横断をデフォレスト、ケースらの光学録音「サウンド・オン・フィルム」システム(ムービートーン)で報じる。こうした音つきのニュースは「ニュース・トーン」と呼ばれた。 ●WB「ジャズ・シンガー」、ヴァイタフォン(ディスク式録音再生システム)、実際にはごく一部にのみ音が付けられた。 ●ヴァイタフォンは摩耗が早く、良質の再生音が得られるのは20回程度だった。30-31年頃、WBはヴァイタフォンから光学録音に転換した。(フィルムミュージック/岡俊雄)
●ディズニーとアブ・アイワークス「蒸気船ウィリー」Powers Cinephoneを用いたディズニー初のもの。各フレームの左横には手書きの「バウンシングボール」が描かれ、これを元にオーケストラが曲を付けた。("Before Mickey p212-")
●牛の歯をミッキーが叩く下りは、後年、DEVOの"The Day My Baby Gave Me A Surprise"でカバを使って繰り返されることになる。
●ポピュラー曲とオリジナル曲をまぜて使うのは、伴奏家出身のC. Stallingには自然なスタイルだった。しかし、ポピュラー曲を使えば著作権料を支払わなければならない。これ以降のシリー・シンフォニーでしばしば用いられたのは、著作権をクリアしてポピュラー曲を使うのではなく、ポピュラー曲に似せてオリジナルを作るという手法だった(J.B. Kaufman 参照)。
●WB「紐育の灯」初のオリジナルトーキー
●Bradley, LAのラジオ曲で指揮者となる。またディズニーのスタジオでピアノを弾く。「当時はカッティングがなくて、すべて1トラックに同時録音だったんだ。せりふも効果音も音楽もみんな同時だったんだよ。」("Film Music" 2nd ed.)
●Fleischers, 「スクリーン・ソングズ・カートゥーン」シリーズ (2/5)。「Talkartoons」シリーズ (10/25)。
●ディズニー「骸骨の踊り」シリー・シンフォニーの始まり。ここでもサン・サーンスが。
●Harman-Ising, WBで活動開始。
●Dizzy dishes (Fleischers, 8/9)最初のベティさん。ベティはレストランの(犬の?)歌姫。
●F. MarsalesがWBの音楽担当(-1933)
●C. Stalling、Ub Iwerks の「カエルのフリップ」に音楽を付け始める。
●コクトー「詩人の血」音楽オーリック。 ●Korngold「2つのバイオリン、チェロ、左手ピアノのための組曲」パウル・ヴィトゲンシュタインの委嘱。 ●ガーシュイン「I Got Rhythm」
●One more time (Ising,10/3) 音楽F. Marsales?街路の中央を進むドラッギーな映像。
●The lost chick, Bradley初期の音楽。
●Any Little Girl That's A Nice Little Girl (4/16), ベティ・ブープ登場のスクリーン・ソング・カートゥーン。バウンシング・ボールにアニメーションが使われる。バウンシングボールをロトスコープで撮ったのか?
●O. Fishinger 「Study No. 7」McLarenはグラスゴーでこの作品を見て「これだ!」と思った、という("Creative Process")
●チャップリン「街の灯」指揮したのはA. ニューマンだった。
●I'll be glad when you're dead your rascal you.サッチモとベティの共演。
●Let Me Call You A Sweetheart (Fleischers, 5/20), スクリーン・ソング・カートゥーン、サザエさんうちあけ話みたいな歌詞表現。

●この頃には光学的に数本のサウンドトラックをダビングする技術ができる。(磁気テープの登場は大戦中のドイツ)
●One step ahead of my shadow (Ising, 2/4) 中国のような日本、富士山、鳥居。
●The old man of the mountain (Fleischer, 8/4) Betty & Cab Calloway。
●N. SpencerとB. BrownがWBの音楽担当(-1936)
●「キングコング」Steiner。 ●「ロビンフッドの冒険」WB, コンゴルド。 ●ラヴェル最後の作品「ドルシネア姫に思いをよせるドン・キホーテ」を書く。シャリアピン主演の映画の歌曲になるはずだったが実現しなかった。
●この頃からブラッドリーはHarman-Isingの下でスコアを書いている。オーケストラは17、8人。
●ショスタコヴィッチ「ジャズ組曲」。 ●Korngold渡米。
●Avery、WBで仕事を始める。
●C. Stalling, WBで仕事を始める。
●Miss Glory (Avery 3/7)カッサンドル風のアールデコ背景、Avery2作目。音楽はまだ一定を保つ。
●I love to singa(Avery 6/18)ふくろう息子のジャズ・シンガー。劇性をきちんと備えた音楽。アニメーターはチャック・ジョーンズ。
●O. Fischinger, ストコフスキーとの共演を申し出るが断られる。
●O. Fischinger「An Optical Poem」(MGM)この後ハンガリア狂詩曲第二番を使ったすべてのアニメーションはこの作品の残響に過ぎない(Cat Concertoも?)。
●ブラッドリー,Pacific cast musicianで shock chordを使い始める。("Film Music" 2nd ed.)
●Raymond Scott, "Powerhouse" を作曲。
●ディズニー「白雪姫」。リー・ハーライン。
●バルトーク「二台のピアノと打楽器のためのソナタ」。
●ブラッドリー, MGM カートゥーンの作曲家兼指揮者となる。
●「子守歌やせわしない動きの曲をかき集めてスライドホイッスルとかノイズメーカーでつなげて、カートゥーン音楽でございとすましているのは誰にでもできる。」(Bradley,"Film Music" 2nd ed.) p 182) Screwball Squirellの効果音ギャグを思い起こさせるコメントだなあ。
●Sally swing 脇役としてのベティ。
●アドルノ「音楽における物神的性格と聴取の退化」
●Thugs With Dirty Mugs (Avery, 3/6) ギャングもの。畳み掛ける新聞記事、ギャングものならではのめりはりのきいた音楽。
●The Mad Maestro (Harman 12/30) マエストロもの。後のAveryの原形?。さすがに間が大時代的。これはテンポ・ルバートではないのか?
●Rhythm on the reservation. ベティの最後の作品。
●MGM「オズの魔法使い」 ●RKO「風と共に去りぬ」スタイナー。
●The Wild Hare (Avery) 最初の(キャラクターとしての) Bugs Bunny。
●Puss gets the boot (Tom & Jerry, 2/10) 最初のTom & Jerry。
●ディズニー「ファンタジア」音楽ストコフスキー。O. Fischinger の「トッカータとフーガ」。サウンドトラック君。
●C. Stalling, R. Scottのカタログから選曲を始める。
●ブラッドリー, 「dance of the weed」(1941*)で、アニメーションより前にスコアを書く。ルバートやアッチェランド、リタルダンドを駆使。「この頃ようやく、アニメーションができる「前」に音楽を作らせてもらえるようになったんだ」("Film Music 2nd ed." では、1944年となっているが、おそらく間違い)
●Fleischers「スーパーマン」(9/26)「バッタ君町へ行く」(12) 。バッタ君の音楽は「白雪姫(歌曲以外)」「ピノキオ」を担当したリー・ハーライン。地下バーの描写がすごい。
●ウェルズ「市民ケーン」音効J. G. Stwert。 ●フォード「わが谷は緑なりき」A. Newman、属7の和音の魅力、ディーリアス発、モクウッド経由でハリウッドにもたらされたオーケストレーション。
●Blitz Wolf (Avery, 8/22)。
●Fraidy cat (Tom & Jerry, 1/17) 恐怖もの音楽。
●Super Mouse (Terrytoon, 後にマイティマウスとなり、オペレッタ調が加味される)
●マクラレン「ヘン・ホップ」カントリーで跳ねるめんどり。いわゆるズッコケオチ音の元祖?(どっそそbらーそ、し、ど)
●Steiner「カサブランカ」
●Dumbhounded (Avery, 3/20) Droopy デビュー。Northwest hounded poice の原形。
●Red hot riding hood (Avery, 5/8) MGM的ミュージカル要素を入れた音楽面も秀作。
●Who killed who (Avery, 6/19) オルガン一本で綴るホラー映画パロディ。
●Wackiki Wabbit R. Scottの「The Penguin」が用いられる。
●Screwball Squirrel (4/1) 伝統的な効果音を皮肉った作品としても注目。終盤、Squirrelが効果音を実際に鳴らしてみせるところ。
●Bradley, 「dance of the weed」で、アニメーションより前にスコアを書く。ルバートやアッチェランド、リタルダンドを駆使。「この頃ようやく、アニメーションができる「前」に音楽を作らせてもらえるようになったんだ」("Film Music" 2nd ed.)
●マクラレン「カヌーで」フォークソングに合わせて19世紀のピープショーをくぐり抜けるような愉しみ。
●Jerkey Turkey, 睡眠妨害ギャグ。後のRock-a-bye Bearの原型?
●「Rabbit Rapsody」ハンガリア狂詩曲を弾いてThe Cat Concertoに先んじた。
●The Cat Concerto (Tom & Jerry, 4/26)アニメーション前にスコアを書くことでテンポ・ルバートに。
●このころから「マイティマウス」にオペレッタ調が加味される。
●月に行った猫(Avery)、月面の騒音音楽?がすごい。
●R. Scott 電気楽器の製作に取り組み始める。
●R. Scott 兄から「Your hit parade」の指揮者を引き継ぐ。
●腹話術猫(Avery)。
●R. Scott テルミンをR. Moogから入手か?
●Magical Maestro (Avery, 2/9), あんたええかげんにしなはれ。
●Rock-a-bye Bear (Avery, July 12),お静かにギャグ。
●Quimby退任、Bradley, 音楽の全権をHana & Barberaから依頼される。
●Dixieland Droopy (Avery, 2/20), 音楽はポストレコーディング処理が中心。でも泣かせる話やないけ。ノミが休憩から戻るところが好き。
●マクラレン「Blinkity Blank」モーリス・ブラックバーンの音楽の譜面は、五線譜ではなく三線譜、音の中高低の指定があるだけだった。シンセのような音はフィルムのサウンドトラックに直接描いた音。はじける線!
●There They Go-Go-Go (Jones, 2/9), ロードランナー。ゥイゥイ、と聞こえるような気がする。Stalling project CDにまるまる収録されている。
●MGMカートゥーンセクション閉鎖。
●Bradley引退。("Film Music" の記述(1958)は間違い?)
●Raymond Scott, クラヴィヴォックスを作る。
●C. Stalling引退。
●WB, カートゥーンスタジオ閉鎖。
●C. Jones, Tower 12 Productionを設立。
●Pent-House Mouse (C. Jones), TV版のトムとジェリー。
●R. Scott 「Soothing for babies」。
●Matinee Mouse (T. Ray), かつてのトムとジェリーが引用されたTV作品。
●WB カートゥーンセクション閉鎖


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