絵はがき世界史の重要年号

私製絵はがきが認可された（通常はがきと同じ料金で出せるようになった）年

ドイツ 1872 July
フランス 1875 Oct.
イギリス 1894 Sept.
アメリカ 1898 May. (ただし、Private Cardsのただし書きが必要だった）
日本 1900 Oct.
(p15 Fanelli & Godoli、 フランスに関してはWWW版絵はがきのフランス史を参照)

世界最初の絵はがき

戦争用

1870年の普仏戦争で、愛国的な絵を入れた官製はがきが配られた。
例：ドイツの本屋であるシュヴァルツがオルデンブルク印刷社と組んで、左上に大砲を描いて、フランスとの開戦を告げる絵はがきを作った。
例：レオン・ベズナルドー（本屋）のフランス愛国的な絵はがき。

官製絵はがき

1871年のベルギーの官製はがきは、上部に凝ったデザインがほどこされており、従来の各国のはがきに較べると「絵」的である。

カラー絵はがき

1870年、従来のクリスマスカードの体裁を真似たカラー絵はがきが登場。世界初のカラー絵はがき？

全面に絵が描かれた絵はがき

1871年、ウィーンのWaldheimがデザインした竜の絵はがき。

写真を用いた絵はがき

1891年、マルセイユのドミニク・ピアッツァによる写真絵はがき。画面を分割したタイプだった。

宛名欄に通信欄が設けられ「分割 divided」画面になった年

イギリス 1902 Aug.
フランス 1903
オーストリア・ドイツ 1905
スペイン 1906
イタリア 1906?
USA 1907
ローマの万国郵便連盟開催で一般化 1906
日本 1907（明治40年）：画面の1/3;
　　 1918 （大正7年）：画面の1/2

絵はがき発行会社の勃興

1897 ウィーン Philipp & Kramer KunstlerPostkarten
1898 ミラノ Casa Ricordi 商業作家をフィーチャーした絵はがき
1898 ブリュッセル Dietrich & Co H. Meunierなど商業作家のポスター絵はがき
1899 ロンドン Raphael Tuck

絵はがきを扱った雑誌

1897 ミュンヘンMeggendorfer Blatter
1898 Jugend
1899 Simplicissimus
1898 ウィーン Ｖｅｒ　Ｓａｃｕｒｍ ゼセッション
1898 France Cocorico
1898 France Le Rire

絵はがき専門誌

1898 ドイツ Die Illustrierte Postkarte
1898 ミラノ la Cartolina Postale illustrata
Il Raccoglitore di Caroline Illustrate
1900 Indicateur du philocartisme. Nouveau Journal de Kartophilie et variete puor collectionneurs
1899 Paris La Carte postale illustree (Emile Strauss)
1899 L'Amateur de la carte postale illustree (4巻で廃刊）
1900 Nancy Revue Illustree de la Carte Postale
(-1921) 1899 The Poster Collector
1900 The Picture postcard and postal cards & covers
1901 Espana Cartofila

1899年の絵はがき生産量

Germany 88/50 million
Great Britain 14/38.5 million
Belgium 12/6
France 8/38
（Zeyonsによる）

1900年のはがき消費量

Germany 1013
USA 670
G.Britain 550
France 52
コレクションの90%は風景絵はがきで、残り10％がファンタジー（美術絵はがき含む）だった。 (p18 Fanelli & Godoli)

絵はがき博覧会

1898 Leipzig (May)
1899 Munich
1899 Venice Prima Espoiszione Internazionale di Cartoline Postali Illustrate"
1899 Nice
1900 Budapest, Warsaw
1901 London Southwood publisherが主催
その後も各地で開催された。